人間に昇格。
友人に、「人間らしくなったね」と言われた。
言われた時は、少し戸惑った。
だってそれって、今までまるでロボット人間のように思われていたってこと?
自己肯定感の低い自分は、その言葉の裏を読みがちで、ネガティブに受け取りがちでもある。
でも友人は、それまでの私がいけなかったのではなくて、今の「人間らしい」私のことを、”とても良い”と言ってくれた。
自分では、どこがどう変わって「人間らしく」なったのか、まるでわからない。
だけど、確かに以前より、心が柔らかくなった気がする。
前はとても頑なで、「こうあらなきゃいけない」と固執していた。
自分の見せ方も一貫していて、人に弱みを見せたり、辛いことや苦しいことを吐いたりすることもなかった。それが普通だと思っていたのだ。
少しでも弱音を吐いたり、慰められる自分になろうものなら、周りと比べて劣っている自分になってしまうという恐怖観念があった。
きっとみんなもっと強く生きている、と思い込んでいたのだ。
でも今、「人間らしく」なれたのは、弱音を思う存分吐けるようになったから。
なんでも受け止めてくれる人を見つけたから。
なんてありがたいんだろうと、毎日思っている。
それに人間、そんなに強い人ばかりではないということも知れた。
案外、みんな同じようなことで悩んでいる。
ここ最近、連日畳みかけるように、自分にとって試練とも苦行ともいうべきことが起こる中、それを真正面から受け止める勇気は、一人ではなかなか持てない。
まず聞いてもらい、共感してもらい、励ましてもらって初めて一歩を踏み出せる。
ある意味でそんな簡単なことが、今になってようやくできるようになったのだ。
でも、”今、ようやく分かるようになったことに意味がある”のだと思っている。
私にとって、今が『時』なんだ。
今日も悩みから来る胃痛と闘いながら、そんなことを考えています。