生涯青春。
昨日、母の友人に両親と一緒に会いに行った。
中学校時代の友人というその方は、母と同級生のはずなのに、玄関に現れた瞬間、年齢不詳を思わせるはつらつさで、私たちを迎えてくれた。
私の母は、やたらと小さくて細身だから、必要以上に歳をとって見えるのだけど、その方は見る限りふくよかな体型で(あくまでも年相応だと感じる、良い年の取り方をされているなという印象)、お顔もハリがあってまだまだ現役といった雰囲気。
何よりも、その明るさがまた年齢を何歳も若く感じさせた。
とにかくよく喋る。
それに、玄関に出てこられたときは、なんかもうオーラ全体で私たちを包むような、勢い。
更には、突然の訪問にも関わらず、懐かしい来訪者を喜んでくださり、母と青春時代の思い出話や旧友たちの噂話で盛り上がっているあたり、ツワモノ感がすごい。
その中で、やたらと盛り上がった話があった。
昨年末、旦那さんのお父様が亡くなられた際、実家の荷物からご主人の学生時代の日記が発掘されたらしい。(ちなみに旦那さんも母の同級生で、ご夫妻とも母と青春時代を一緒に過ごしている)
どうやらその中に、ご主人の甘酸っぱい恋の思い出が書かれていたそうで、何やら母のご友人は、自分の主人の今となっては恥ずかしい思い出が、面白くて仕方がないご様子。
それをコソコソ話でもするような仕草で母に話し、2人して爆笑していた。
それを見ていて、『なんかいいなぁ』と思った。なんだか2人が中学生の制服を来た、女の子に見えたりなんかして。
65歳を迎える良い歳をした大人が、若かりし日の思い出で、ケラケラと談笑している姿は、とても素敵なことだなと見ていて、くすぐったい気持ちになった。
私は、『こんな風に歳を取りたいな』と思ったし、『いつまでもちょっとしたことで周りを巻き込んで腹から笑えるようなおばちゃん・おばあちゃんになりたいな』とも思った。
やっぱり、人が心から楽しそうに笑っている姿は好きだなぁと感じた一コマでした。