素直に笑えたのよ。
相手に期待しない。
それだけで、とってもラクに生きられるようになった。
例えば恋人。
自分が言ったことに対して、答えて欲しい言葉があるとする。
でも相手は他人だから、思うようにいかない。
理想とする答えを答えてくれない。
その時に私は、
『私のことどう思っているんだろう?』
『どうでもいいのかな?』
と、いろんなものを飛び越えて、疑心暗鬼になる。
でもやっぱり何度試しても同じで、求めたものは手に入らない。
そうすると人は絶望するようになるんだね。
そりゃ過呼吸にもなる。
友人関係でも同じようなことが起こっていた。
相手の出方を見て、初めて自分がどう振る舞おうか考える。
自分という人間が、常に他人ありきのロボットみたいだった。
でも無意識だから分からない。
そして、どうしてこんなに苦しいのかも分からなかった。
だけど、かつて彼とのやり取りで、ついに、疲れ果てた時があった。
それはつまり、自分が求めても求めても、望む形で愛情をもらえなくて、お互いに好きなはずなのに、どうしてこんなにもすれ違って私は神経をすり減らさなきゃいけないのと、心底思った時があったからなんだけど。
求めても求めても欲しいものを貰えないことに、本っ当に、疲れ果てた。
そして、求めるのをやめた。
私のことを好いて欲しくて我慢していたけど、もう私は私でいようと思えた。
無理に楽しそうにするのをやめたし、話題が楽しくなければそのまんまの反応をしたし、無言に罪悪感を感じることも無くなった。
相手の話題に対して、およそ可愛くないことばかりを言うようにもなった。だってそれが私の感じたことだもの。
そうしたら、素直に笑えるようにもなった。
ずっと私がなりたかった自分だ。
精神衛生が格段に良くなったと断言できる。
日記を書いていて、ふと昔のそのことに気づいてここに留めている。
一歩ずつ前進してるなぁ。