エッセイを読んで。
ある人のエッセイを読んでいて、自分のこれからの人生が少し楽しみになった。
大人だけど、小学生の頃に好きだったキャラクターを見て少女に戻ったり、少女の頃のことを思い出して嬉しくなったり懐かしさに浸ったり、大人の自分を通してそのキャラクターが好きだった頃の自分を子供に伝えてみたり、またその子供の反応が思いもよらないもので驚いたり嬉しくなったり。
感情が行ったり来たりしているのが、読んでいるわたしにも伝わってきて、微笑ましくなった。
わたしも同世代で、同じアニメに夢中になった世代だからだろうな。
そう思ったら、自分も早く、まだ見ぬ自分の子供とそんな話がしてみたくなった。
ただ単に自分が大人になったという視点だけではなく、それを他の誰か、就中、自分の子供が感じたことがどんなものなのか、どんな会話が繰り広げられるのか、自分の気づかなかったことがどれぐらいあるのか。
それ以上に、人生を進んでいく中で感じることや発見することの彩りの多さに、憧れを抱かずにはいられなかった。
でもきっと、それはそれは、自分一人で生きている今より、大変なことや悲しいことや苦しいことの方が多いんだろうけど、その分、人生の豊かさは増えるんだろうな。一緒にいる人と感情を分け合うことの大切さとか、知らなかったことがたくさんあるんだろうな。
エッセイ読んだだけでこんなにたくさん考えさせられるなんて、本当にすごい。やっぱり好きな作家さんだなぁ。
わたしもいつか、何気ない日常を豊かに彩れる言葉を紡げるようになりたいな。